鉄筋コンクリートと鋼材が頑強に一体化することで鋼材を防食する工法です。
複数本の水中スタッドジベルを鋼管杭や鋼矢板に溶接した後、
ジベル頭部に縦横の鉄筋と型枠を取り付け、最後に型枠内部に水中コンクリートを打設し養生します。
コンクリートパネル工法特徴
- 型枠は使用せず、コンクリートパネルを型枠として使用し施工するものであり、脱型の工程が無い為、工期短縮が可能となる。
- コンクリート表面の施工ムラが無い為、仕上がり面が美しくできる。
- パネル内部にモルタルを充填するので、コンクリートの有するアルカリ性で鋼材表面に綿密な皮膜形態を形成し腐食を防止する。
- パネル表面は様々なデザインを取り揃えており、周辺地域の景観にあわせることが出来る。
- 施工性は対象護岸の状況により大きく変わる為、計画時は綿密な現地調査が必要となる。
コンクリートパネル工法作業概略

ケレン用ジェットポンプ ケレン状況
工具又はケレン用ジェットポンプを使用し対象物に付着している海洋生物、厚錆等を除去する

スタッド溶接マーキング・ケレン
ブラケットを取付け、通し材、底板、底型枠を設置する。

支保工組立
ブラケットを取付け、通し材、底板、底型枠を設置する。

セパレーター受け材取付
セパレーター受け材を鋼矢板に溶接する。

コンクリートパネル設置
コンクリートパネルをクレーンで吊り込み、ジャッキ、レバーブロック等で寄せ、仮止めする。

セパレーター取付・目地材設置
セパレーター(寸切ボルト)をセパレーター受けにパネル外側より取り付ける。スパン毎に目地材を取り付ける。

モルタル注入
パネルモルタル注入口にモルタル注入ホース接続用継手を取り付け、注入口より打設する。

端部処理工
上部工下端とパネル上端の隙間をモルタル、エポキシパテ等で補修する。
