本浚渫工法(特許公開2010-248694)は、通常の浚渫船が侵入不可能な、上部が閉塞された構造物(桟橋等)の下部に
堆積した土砂及びヘドロを、特殊ノズルが先端に取り付けられた大型ポンプをクレーン付き台船等で吊り、
ノズルから吐出される水流を構造物下部の堆積物に当て、堆積物を構造物前面に押し出す工法であり、
従来の潜水士単独によるエアリフト・サンドポンプ浚渫に比較し、圧倒的な作業能力の向上が見込める浚渫工法です。
ポンプ浚渫工法特徴
- 従来工法に比べる作業能力の向上(作業場所:通常の桟橋下)
能力比較例(通常の桟橋下堆積物除去の場合)
エアリフト・サンドポンプ浚渫 5~30m3/day
ポンプ浚渫 100~200m3/day - エアリフト、サンドポンプは堆積物を吸引することにより除去する為、ポンプ能力及び吸い込み口径、
堆積物の大きさ(ゴミ、石等の混入)により作業能力が制限されたが、本工法は堆積物中のゴミ、石等に影響されない。 - ポンプの構造を工夫することで広範囲の堆積物除去に対応した実績をもとに、様々な状況の堆積物除去作業に応用する可能性がある。
- 浚渫箇所の現況及び範囲により、ポンプ単体から2~4基連結に変更及び先端ノズル変更により、幅広いニーズに対応が可能です。
工事実績
件名 / 施工場所 | 浚渫数量 |
---|---|
名古屋港桟橋前海域浚渫工事 | 11,273m3 |
丸中興産(株)9号地BW桟橋改良工事 | 1,382m3 |
(株)辰巳商会 1、2、3号桟橋 桟橋下浚渫工 | 3,989m3 |
(株)フジトランスコーポレーションBQ桟橋拡張・改修工事 | 4,020m3 |
衣浦港3号地廃棄物最終処分場整備事業 護岸工事(その3) | 17,000m3 |
(株)ジャパンエナジーJ7桟橋下浚渫工 | 1,885m3 |
主な使用設備
特殊回転ノズル
水中モニター(クローラクレーン運転席)
角度計
角度計表示器(クローラクレーン運転席)